意外と知らない?美容師免許って何?理容師免許との違いについても解説

この記事では「美容師免許でできること」「美容師と理容師の違い」などについて詳しく解説していきます。美容師を目指す方には必見となりますので、ぜひご一読ください。

「美容師免許でどんなことができるか」をご存知でしょうか。恐らく多くの方は「美容師として働ける」と答えるかと思います。しかし、実を言うとそれだけではありません。そこで今回は「美容師免許を持つと何ができるのか」「美容師と理容師の違いが何なのか」などについて解説していきます。「美容師として働きたい」という人には必見ですので、ぜひご一読ください。

美容師免許を持っているとできること

美容師

美容師免許は「美容師になるために必要な資格」ということは多くの人が知っています。しかし、美容師免許を持っていることによってできることは「サロンで美容師として働くことだけ」ではありません。

ここでは「美容師免許を持っていることによってできること」として
・美容師として働くことができる
・サロンだけでなく、結婚式会場やフォトスタジオなどのスタイリストとしても活動できる
以上2つを解説していきます。

美容師として働くことができる

これは大前提です。「美容師免許を持っていれば、美容師として働くことができる」というのは美容師を目指す方でなくとも知っていることです。美容師の定義は、辞典によると「美容術を施すことを職業とする人」とされています。

定義の中の「美容術を施すこと」の具体例には
・髪を切る
・パーマをかける
・髪を染める
などが挙げられます。

また、これらだけでなく
・着付け
・メイク
・スタイリング
など美容に関わる技術全般も含まれます。

加えて、サロンに雇われるだけでなくフリーランスとして活動することも可能です。もちろん実力は必要ですし、営業の手腕や経歴なども必要となるため簡単ではないものの、美容師のフリーランスは近年増えてきています。

「美容師のフリーランス」というと「想像がつかない」「どんな風雨働いているの」といった方が多く、イメージしづらいかと思います。しかし、美容師が特殊な業種とはいえ他の業種のフリーランスと働き方はまったく同じです。

例えば
・従業員として働く場合
・フリーランスとして働く場合
以上2つのケースを考えるとします。

恐らく最も想像しやすい形は「従業員」として雇用されることかと思います。この場合は、通常の正社員契約と同じ雇用形態となり、最も多い働き方です。一方で、フリーランスとして働く場合には「個人事業主」として働くことになるため、雇用契約ではなく「業務委託契約」となります。つまり、従業員とフリーランスでは雇用形態自体がそもそも異なります。

フリーランスとしては働くメリットには
・組織に属さないため、人間関係がフリーになること
・複数のサロンで働くことも可能なこと
・給料交渉ができること
などが挙げられます。

一見すると「メリットだらけ」のフリーランスですが、フリーランスとして仕事をする場合
・美容師としての実力
・働いてきた実績
・自分を売り込む営業スキル
などが必要となります。

上記にあげたスキルや実績がないと「仕事をする環境」がそもそも見つからないため、注意してください。そのため、フリーランスで働きたいのであれば、まずは実績を作り自身の実力を磨くことが重要となります。

サロンだけでなく、結婚式会場やフォトスタジオなどのスタイリストとしても活動できる

美容師免許を持っていると、サロンだけでなく「結婚式会場やフォトスタジオなどのスタイリスト」として活動することもできます。「美容師はヘアサロンでしか働けない」と思っている人は意外と多いですが、これを機にヘアサロン以外の就職先を検討するのも良いかもしれませんね。

ただし、新人がいきなり「結婚式会場やフォトスタジオのスタイリストになろう」とするのはあまりおすすめできません。なぜなら「結婚式場やフォトスタジオにそんなに多くのスタイリストは必要ないから」です。そのため「実績を作ってから転職」というのがおすすめですよ。

最近では「転職」という言葉や行為をよく見かけるようになり、転職が当たり前の時代になってきています。そのため、自身のなりたい美容師像を考え、キャリアプランを立てるのがおすすめですよ。

美容師免許と理容師免許の違いとは

美容師

「美容師免許と理容師免許の違い」について「なんとなく美容師と理容師は違う」くらいの理解が一般的となっており「ちゃんと説明できない」という方も多いです。そのため、ここでは共通点と相違点を順に解説していきます。

美容師と理容師の共通点

美容師と理容師の共通点は
・どちらも髪の毛に関わる仕事である点
・美容師も理容師も同じ国家資格である点
以上2点です。

これらの共通点が美容師と理容師の境界をあいまいにしており「違いが分からない」という人を増やしている理由です。美容師も理容師も、髪に関わるうえ国家資格を取得しない限り、その職業で働くことができません。そのため、一見すると違いがないわけです。

また、唯一この時点で違いがあるとすれば
・美容師は女性向けサービスを展開している
・理容師は男性向けサービスを展開している
以上2点です。

そのため、美容師は最近のトレンドなどに敏感であることが多く、サービスが拡充していっている傾向にあります。

美容師と理容師の相違点

ここからは「美容師免許と理容師免許の違い」について技術やできることといった面から解説していきます。

具体的に違う点は
・「理容師は頭髪の刈込や顔そりが可能」という点
・求められる技術が違う点
以上2点です。順に解説していきます。

理容師は「頭髪の刈込や顔そり」が可能

美容師と理容師の大きな違いは「理容師は頭髪の刈込や顔そりが可能」という点です。理容室に行ったことのある男性であれば「理容室で顔そりをしてもらった」という経験が一度はあると思います。

なぜこれが相違点なのかと言えば「美容師には顔そりできる資格がないから」です。つまり、サービスとして顔そりを行うことができるのは理容師だけというわけです。また、資格を取得する際理容師には、「シェービングや顔面措置」といった内容の実技試験があります。そのため、資格取得時点ですでに違いがあるわけです。

求められる技術が違う

美容師と理容師ではターゲットとする性別が違うため「求められる技術」が違ってきます。例えば、美容師の場合であれば女性向けであるため、かわいらしさや美しさが重要視されます。また、近年では男性も美容室に通うケースが増えているため「男性向けのトレンド」も押さえるところが増加しています。

一方理容師は、基本的に顧客が男性のみです。そして若い男性客はほとんど来ないケースが多くなっています。そのため「最新のトレンド」というより「お客様の希望通りに仕上げる技術」がより求められます。もちろん理容師にも若干トレンドを意識する機会がありますが、美容室ほどサービス内容が増えたりはしません。

この記事で覚えておいてほしいこと

美容師

美容師免許には
・美容師として働くことができる
・結婚式会場やフォトスタジオのスタイリストができる
といった効力がある。

美容師と理容師の違いは
・ターゲット層
・頭髪の刈込や顔そりの可不可
以上2つ。

まとめ

美容師

「美容師免許を持つと何ができるのか」「美容師と理容師の違いが何なのか」などについてはお分かりいただけたでしょうか。もし学校に迷っている場合は「学校法人資生堂学園 資生堂美容技術専門学校」がおすすめですよ。